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課題解決へのアクション

リーフレットの検証


目的

私たちが作成したリーフレットは本当に効果的なものなのか検証する。


 前ページで紹介したリーフレットを使い、熱中症への意識を向上させることができるのか、ワークシート・アンケートを作成して検証しました。(アンケートについてはこちら


という手順で、お茶の水女子大学附属高等学校1・2年生220人に協力してもらいました。

 高校生に検証を行う際に、熱中症をより身近に感じてほしいと思ったので、高校生用・一般用の2種類のワークシートを作成しました。

私たちが作ったワークシートはこちら→ 高校生用 / 一般用

 では、事前・事後アンケートの結果を見ていきたいと思います。

◎事前アンケート
Q1.WBGTという指標を知っていますか?(回答数:216)
 私たちの学校では、部活動の制限にWBGT(熱中症の危険度を示す指標)が使われているのにもかかわらず、WBGTについて「知らない」と答えた人が58%となりました。
 また、「知っていて説明できる」と答えた人の中にも、危険とされるWBGTの値(正解は31℃)を35℃、28℃など正確に答えられていない人が多数いました。
 WBGTが使われている状況であっても認知度が低いことに驚きました。


Q2.熱中症搬送率が高いのはどの地域だと思いますか?(全て選択)(回答数:218)
 この問題に対する答えは「西日本」なので、表の右半分が答えになります。しかし、アンケートの結果、関東が他に比べて選択率がとても高くなっています。逆に西日本の中国地方・四国は選択率が10%台であり、この地域での熱中症リスクの意識が低いことがわかりました。日本全国、熱中症が危険ではない地域はありませんが、特に危険な地域には危機意識を持ってもらえるように工夫する必要があると思いました。


Q3.熱中症対策を始めるのは何月頃が最適だと思いますか?(回答数:217)

  平均値は5.78月となりました。私たちの模範解答は5月なので、ズレが少なく、5月・6月という回答が多かったので、5月上旬というのをさらに広めていきたいと思いました。


Q4.あなたは毎日の最高気温をどのくらいチェックしていますか?(回答数:220)
 「毎日チェックする」または「ほとんどチェックする」という人が59%、「たまにチェックする」「チェックしない」という人が41%でした。チェックしないという人が想像していたよりも多かったので、熱中症予防の第1歩として、最高気温のチェックを心がけてほしいと思いました。

◎事後アンケート
Q1.熱中症についての新しい知識を得ることはできましたか?(回答数:219)
 ほとんどの人にとって私たちのリーフレットが知識を得るための手段として有効であったことがわかりました。同時に、熱中症について、無知な人がたくさんいることに気付くことができました。


Q2.熱中症に対する意識を向上させることができましたか?(回答数:219)
 75%の人が「意識を向上させることができた」と回答しました。リーフレット作成の目的が、熱中症への意識向上だったので、達成することができました。


Q3.リーフレットを読む前に比べ、熱中症を他人事ではなく、自分事ととらえることができたと思いますか?(回答数:218)
 熱中症は他人事ではない、というのも重要なキーワードでした。半数を超える人が「自分事にとらえることができた」と回答しているので、この質問からも意識を向上させることができたと考えられます。


Q4.WBGTという指標を説明することはできますか?(回答数:218)
 事前アンケートでWBGTという指標を知らない人が58%もいたので、そこから考えると、「説明できる」「少しなら説明できる」と答えた人が88%なので、リーフレットの効果を実証できたと言えます。


 これらの質問に加え、事前アンケートでも事後アンケートでも「熱中症対策と聞いて思い浮かぶものはなにか」という記述回答をしてもらいました。回答の幅が広いため、回答数が多かったものに絞って、回答を紹介します。

◎事前アンケート

水分補給・塩分補給・スポーツドリンク・冷やす・休憩・睡眠・エアコン・日陰・帽子・氷 etc...


◎事後アンケート

WBGTと最高気温をチェック・塩分補給・水分補給・休憩・涼む・室温管理・五月・帽子・食事・睡眠・緑化・死に至る・氷・衣服を脱ぐ・体調管理・日差しをさける・高齢者 etc...


 事前・事後アンケートの記述内容の比較から、回答が多様化していることがわかります。また、私たちのリーフレットの内容が反映されているものも多く、リーフレットの効果についても確認できました。